このブログは、関西の小劇場系劇作家でもあるGockyが、少し怪しい感じの短編を、思い付くまま20文字10行でまとめあげる、ブログです。原稿用紙の半分、たったの200文字。詩と考えても短い200文字。思いのほかハードルは高く、難しいですが、ショートショート作品集としてお楽しみいただければ幸いです。
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「嘘ついたらハリセンボン飲ーます!」
と、良く言われるが、
針を千本なのか。魚のハリセンボンなのか。
未だに良く分からないでいる。
ちなみに僕の彼女のバージョンはこうだ。
「もし私に嘘ついたら、カミソリのお風呂に
肩までつかってもらうよ?」
最近携帯の履歴を彼女に見られてる気がする。
今朝、宅配で、
大きな段ボールが三つほど届いた。
と、良く言われるが、
針を千本なのか。魚のハリセンボンなのか。
未だに良く分からないでいる。
ちなみに僕の彼女のバージョンはこうだ。
「もし私に嘘ついたら、カミソリのお風呂に
肩までつかってもらうよ?」
最近携帯の履歴を彼女に見られてる気がする。
今朝、宅配で、
大きな段ボールが三つほど届いた。
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訪れた彼女の部屋には、古い時計があった。
動かない秒針に、灰色の埃が積もっていた。
彼女は白い顔で、僕に微笑みながら言った。
「この時計は止まっているのではないの。
一日に二十四時間ずつ遅れているだけ。」
微笑んだまま、彼女はこう続ける。
「輪廻転生って、……あなたは信じる?」
次に僕が訪れた時、彼女はそこにいなかった。
時計の針が再び動き始めた事を確認して、
僕はそっと部屋を出た。
動かない秒針に、灰色の埃が積もっていた。
彼女は白い顔で、僕に微笑みながら言った。
「この時計は止まっているのではないの。
一日に二十四時間ずつ遅れているだけ。」
微笑んだまま、彼女はこう続ける。
「輪廻転生って、……あなたは信じる?」
次に僕が訪れた時、彼女はそこにいなかった。
時計の針が再び動き始めた事を確認して、
僕はそっと部屋を出た。
右手の甲に、最初は小さなブツブツだった。
緑色の小さなブツブツ。
体にカビが生え始めたのかと僕は思った。
その緑色の湿疹は、瞬く間に体中に広がり、
1ヶ月後、僕は全身緑色のブツブツだらけ。
顕微鏡を覗きながら、医者はこう呟いた。
「これは……葉緑体だ」
僕の姿を見て、母さんが泣いている。
嘆く事は無い。母さん、嘆く事は無い。
人類はやっと、環境に適応し始めたんだ。
緑色の小さなブツブツ。
体にカビが生え始めたのかと僕は思った。
その緑色の湿疹は、瞬く間に体中に広がり、
1ヶ月後、僕は全身緑色のブツブツだらけ。
顕微鏡を覗きながら、医者はこう呟いた。
「これは……葉緑体だ」
僕の姿を見て、母さんが泣いている。
嘆く事は無い。母さん、嘆く事は無い。
人類はやっと、環境に適応し始めたんだ。
★ 最新コメント
★ プロフィール
HN:
Gocky
HP:
性別:
男性
職業:
演劇人兼デザイナー
自己紹介:
「HQ BRAIN」フリーグラフィックデザイナー。
表現ユニット「シナツヒコ」代表。演劇集団はいてっくくねくね元代表。
表現ユニット「シナツヒコ」代表。演劇集団はいてっくくねくね元代表。