このブログは、関西の小劇場系劇作家でもあるGockyが、少し怪しい感じの短編を、思い付くまま20文字10行でまとめあげる、ブログです。原稿用紙の半分、たったの200文字。詩と考えても短い200文字。思いのほかハードルは高く、難しいですが、ショートショート作品集としてお楽しみいただければ幸いです。
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彼女は雨の降る日が好きだった。
晴れた日、いつも彼女は涙を流していた。
不思議に思って、僕は彼女に理由を聞いた。
「人が死んで行くのが聞こえてしまうの。」
と彼女は答えた。
世界中の、人が死ぬ時の微かな息の音が、
雨の日は雨音に紛れて聞こえなくなるから、
だから彼女は、雨が好きなんだと言った。
僕は彼女が大好きだったから、
僕が死ぬのは、晴れた日がいいと思った。
晴れた日、いつも彼女は涙を流していた。
不思議に思って、僕は彼女に理由を聞いた。
「人が死んで行くのが聞こえてしまうの。」
と彼女は答えた。
世界中の、人が死ぬ時の微かな息の音が、
雨の日は雨音に紛れて聞こえなくなるから、
だから彼女は、雨が好きなんだと言った。
僕は彼女が大好きだったから、
僕が死ぬのは、晴れた日がいいと思った。
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HN:
Gocky
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性別:
男性
職業:
演劇人兼デザイナー
自己紹介:
「HQ BRAIN」フリーグラフィックデザイナー。
表現ユニット「シナツヒコ」代表。演劇集団はいてっくくねくね元代表。
表現ユニット「シナツヒコ」代表。演劇集団はいてっくくねくね元代表。