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このブログは、関西の小劇場系劇作家でもあるGockyが、少し怪しい感じの短編を、思い付くまま20文字10行でまとめあげる、ブログです。原稿用紙の半分、たったの200文字。詩と考えても短い200文字。思いのほかハードルは高く、難しいですが、ショートショート作品集としてお楽しみいただければ幸いです。
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夜道、視界の端で、電柱とか雨がっぱとか、

何かが人の姿に見えてビクっとする事がある。

その話を聞いた旧友の裕志が教えてくれた。

「そういうのは見間違えとかじゃなくて、

 そこに“何か”がいるんだよ。」

一週間ほど前、突然夜中に目がさめて、

カーテンレールに掛かった彼女のコートが、

老人のような人の姿に見えてドキっとした。

誰かを身にまとって、

彼女は今日も仕事に出ていった。
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料理の上手な幽莉香さんも時に失敗をする。

ある日「小指を切った」と言うので、

見てみたら、小指からは血が滴り落ち、

右手には切り落とされた小指が握られていた。

「それ……氷につけといた方がいいよ。

 医者に行けば引っ付くらしいから。」

そう言って僕は、血が店の床に落ちぬよう、

彼女の左手の小指をくわえた。

「ああ……これって……性行為だよな。」

彼女の血の味を感じながら、僕はそう思った。
物の声が聞こえてくるようになった。

物だって、一つ一つ魂が宿っていて、

汚せば嫌がるし、乱暴に扱えば悲しくなる。

小指をぶつけると、

タンスの角が「痛い」と叫ぶ。

物の声が聞こえてくるようになってから、

食事の時は大変だ。

特に、お米のご飯は大変だ。数が多いから。

無数の声が、渦を巻く。「痛イ痛イ痛イ痛イ

痛イ痛イ痛イ痛イ痛イ痛イ痛イ痛イ痛……」
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★ プロフィール
HN:
Gocky
年齢:
44
HP:
性別:
男性
誕生日:
1972/06/14
職業:
演劇人兼デザイナー
自己紹介:
「HQ BRAIN」フリーグラフィックデザイナー。
表現ユニット「シナツヒコ」代表。演劇集団はいてっくくねくね元代表。

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