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このブログは、関西の小劇場系劇作家でもあるGockyが、少し怪しい感じの短編を、思い付くまま20文字10行でまとめあげる、ブログです。原稿用紙の半分、たったの200文字。詩と考えても短い200文字。思いのほかハードルは高く、難しいですが、ショートショート作品集としてお楽しみいただければ幸いです。
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家賃が妙に安かった。よくある話。

前の住人が亡くなっていた。よくある話。

寂しがりやの女の子だった。

それもよくある話。

騙されやすい性質だったんだ。

それもよくある話。

フローリングの隅に書かれた、

彼女の寂しい叫びを見つけた。

夜、寝ている僕の手に誰かが触れる。

僕はその手を、握りかえした。
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大荷物すぎやしないか?

待ち合わせに遅れてやって来た彼女の、

沢山の大きなバッグを見て僕はそう思った。

彼女は暗く心許なげな瞳で僕を見つめる。

白い肌の、あちこちに出来た痣が痛々しい。

暴力的な夫の手を逃れ、二人で遠くの町へ。

二度とは戻れない、一本道の逃避行。

しかしそれにしても大荷物過ぎやしないか?

「……スコップも持ってくれば良かった」

血の気配を拭いながら、彼女はつぶやいた。
彼岸花は、死人花、地獄花などとも呼ばれ、

日本では不吉と考えられる事が多い。

何故だろうかと考えていた。

球根に、強い毒を持つからだろうか。

それとも、この鮮やかにすぎる、

火のように、燃える、赤のせいか。

彼女の骸を、一面の彼岸花の中に横たえる。

彼女の白は赤い海原に浮いているようで、

光の加減か、彼女の頬は淡い桃色に染まり、

今にも蘇りそうで。 悲しい赤。
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★ プロフィール
HN:
Gocky
年齢:
45
HP:
性別:
男性
誕生日:
1972/06/14
職業:
演劇人兼デザイナー
自己紹介:
「HQ BRAIN」フリーグラフィックデザイナー。
表現ユニット「シナツヒコ」代表。演劇集団はいてっくくねくね元代表。

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Photo material 空色地図  Template by tsukika

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