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このブログは、関西の小劇場系劇作家でもあるGockyが、少し怪しい感じの短編を、思い付くまま20文字10行でまとめあげる、ブログです。原稿用紙の半分、たったの200文字。詩と考えても短い200文字。思いのほかハードルは高く、難しいですが、ショートショート作品集としてお楽しみいただければ幸いです。
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帰宅した私は、玄関をそっと開け、

眠っている彼の頭に例の装置を取り付けた。

今日パパにおねだりして買ってもらった、

脳波を元に、見ている夢を映像化する機械。

彼の見ている夢がどうしても知りたくて。

コードで繋がれた液晶モニタに映像が映る。

夜道。うっすらと笑っているコート姿の彼。

手に握られているのはナイフだろうか。

足元に、誰かが転がっているのが見える。

画面いっぱいに、血まみれの私が映った。
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外出前の大げんか。夕方私が帰ってみると、

部屋の真ん中に、大きな二枚貝。

全長2メートル近くありそうな、大きな。

どうやら彼はその中に居るようだった。

声をかけても、ごめんと謝っても、

こじ開けようとしても彼は出てこない。

途方に暮れた私は、

親友のミカに相談してみる事にした。

「二枚貝の開け方?」ミカは言った。

「……塩水に浸ければ開くんじゃない?」
その部屋に入って僕が目にしたのは、

人の手の形をした、美しい卓上灯だった。

皮膚を透過した柔らかい白熱灯の光が、

その部屋の主である、老人を照らしていた。

「昔、世界一美しい手を持った女性が居た。

 私はその手を大変愛していたので、

 その手の持ち主が病で息を引き取った時、

 その皮膚を、樹脂で固めて残したのだ。」

ランプシェードの薬指に美しい銀の指輪。

老人の左手にも、同じ指輪がはめられていた。
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★ プロフィール
HN:
Gocky
年齢:
51
HP:
性別:
男性
誕生日:
1972/06/14
職業:
演劇人兼デザイナー
自己紹介:
「HQ BRAIN」フリーグラフィックデザイナー。
表現ユニット「シナツヒコ」代表。演劇集団はいてっくくねくね元代表。

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Photo material 空色地図  Template by tsukika

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